2010年1月30日土曜日

iPadについて

1月27日(日本時間1月28日)、Appleからタブレット端末、iPadが発表されました。
ついに、というべきか、ようやく、というべきか、以前からたびたび出るか出るかと噂されていましたが、まさかこのタイミングで出るとは思いませんでした。
公式HPなどで詳細については記載がありますが、たろう的に気になった部分をちょっと挙げてみたいと思います。

ディスプレイ:9.7インチ、1024x768
重量:680g(Wi-Fiモデル)・730g (Wi-Fi+3Gモデル)
モデル:Wi-Fiモデル・Wi-Fi+3G(micro-SIM、データ通信のみ)モデル
OS:iPhone OS(アプリは等倍もしくは拡大表示)
入出力:Dockコネクタ・ヘッドフォン・マイク・内蔵スピーカー(カメラなし)

内容を見ていると、良くも悪くも家庭内あるいは外出先でのネットサーフィンに特化した端末、としか考えられないのです。

まずは大きさ。10インチでこの解像度があれば、老眼の私の両親でも快適にネットサーフィンできるでしょう。重さも700gくらいならそれほど気にはなりません。
そして、モデル。Wi-Fiモデルは主に家庭用、Wi-Fi+3Gモデルは外出時も使える用…なのですが、この3G付きモデル、電話はできません。さすがにこれを耳にあてるのは無理ですが、ハンズフリー通話もできない。カメラがないので、ビデオ電話もできない。なら、WiMAXにすればいいのに…。そして、SBやDocomoが、ただでさえ回線が逼迫しているのに、わざわざこのためだけにmicro-SIMなるものを使うでしょうか…

一番問題なのが、OS。てっきりMacOSXの改良(軽量)版が載るのかと思いきや、iPhone OSですか…
iPhone OSゆえ、マルチタスクができない。Flashが見れない。外部接続の融通が効かない。などなど、多くの制約を受けることになります。
App Storeからアプリを利用することはできますが、当面は現状あるアプリを等倍(解像度320x480?)もしくは無理に拡大するので、どちらにせよあまり快適に楽しむことはできません。
iPad用の開発もできるようなので、今後高解像度のアプリが出てくるのかもしれませんが、今のように日本向けアプリが多く出てくるかは“?”(理由は後述)

インターフェースも問題です。デザインを重視するのは分かりますが、最低限USBとSDカードスロットくらいは付けても良かったのではないでしょうか?(写真管理にはいいと思うので、SDの需要は多いと思います。)
どうやら、Dockコネクタを介して、外部モニターに接続できたり、USBやSDと接続できたり、というオプション(アダプタ)はあるようなのですが、これこそ利便性と共にデザインを損なうと思うのです。
さらに、Dockコネクタは充電を兼ねるはずなので、そういったオプションを利用する時は、バッテリーで作動するしかない。iWorkのアプリをiPad専用に販売するようですが、バッテリーの心配をしながらプレゼンするなんてまっぴらです。。。大画面でYouTubeの動画を見る時もまた然り(今後、サードパーティーがうまいのを作りそうですが)。

最後に、iPadのウリとして電子ブック的に使える(iBooks)、ということがあると思うのですが、これが日本ではマイナスになりはしないか。
アメリカのiTuneでは映画が販売され、需要もあるようですが、いつまで経っても日本では実現されない。
これと同じことが起きると思うのです。
雑誌業界は書店売りがかなり厳しいようなので、実現される(現在も実現している)と思いますが、果たしてこれだけで起爆剤となりうるのか。。。

いろいろ書きましたが、私の両親のように、パソコン音痴、ネット音痴。老眼でiPhone・iPod touchの画面では小さすぎる、という人にはかなりオススメできるものだと思います。Wi-Fiモデル、16GBで499ドルって価格もかなり魅力的ですし。
ジョブズ氏のやりたいことはそういうことなのかもしれません。

しかし、その本質はiPod touchを大きくしただけのものに過ぎない。個人的にはもっとワクワクするような製品を作ってもらいたかったな~。と思うのです。

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